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2021/2/5

応用生態工学会2020年度web研究発表会(東京大会)で口頭発表を行いました。

新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ,第 24回応用生態工学会(札幌大会)は来年度に延期されましたが、オンライン形式で研究発表会が2020年12月5日(土)に開催されました。
当社は、環境DNA分析を用いた環境調査について口頭発表を行いました。

■口頭発表
『環境DNA分析を用いた砂防管内における環境調査の効率化の検討』

砂防管内の魚類調査は、調査箇所が多い、危険箇所がある、調査に許認可が多く必要になるなど、調査実施に制約を伴うことが多いため、精度を保ちつつ、安全かつ効率的な調査手法の検討が求められています。
当社は、砂防管内の魚類採捕調査手法として、採水した検体を分析する環境DNA分析の有効性についての検討結果を発表しました。

(検討結果のまとめ)
・環境DNA分析は、1季1回1Lの採水検体の分析で、複数年・複数季の採捕調査で得られた種の約77%の魚類を検出できた。 ・環境DNA分析により、採捕では確認されなかった希少種を確認できた。

・移動に時間がかかる砂防管内での魚類調査を条件とした場合、調査箇所数が多くなる(例:10箇所以上)と、環境DNA分析を用いた調査のコストは採捕調査に比べて割安になると試算された。