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2023/7/14

当社の発表が「2023年度 河川技術に関するシンポジウム 優秀発表者賞」を受賞しました

2023年6月22日(木)~23日(金)に開催された、土木学会による「2023年度 河川技術に関するシンポジウム」において、当社の口頭発表が優秀発表者賞を受賞しました。

●口頭発表(○:発表者、下線:当社所属)

発表タイトル:河道内の樹林化予測モデルの開発と予防保全の考え方にもとづく樹木管理への活用方策の検討 ~庄内川を事例として~

発表者:〇小田洋平※1宮脇成生※1荒木隆※1葛西直樹※1、戸田祐嗣※2

  • ※1 株式会社建設環境研究所

  • ※2 名古屋大学大学院工学研究科教授

概要:
本論文は、河道内樹木の分布予測モデルを開発し、予防保全の考え方にもとづく樹木管理への活用方策を提示したものである。本研究では、庄内川を対象に、河川水辺の国勢調査で作成された植生図をもとに、侵入・拡大する樹木分布を5年間隔で予測するため、比高や冠水頻度、地形変動量等を説明変数とする統計モデルを複数構築した。モデルの予測精度はAUC=0.79程度と、現場実務に活用可能な予測性能が確認された。また河床変動解析がモデルの予測精度へ与える影響について検討するとともに、地形改変による樹木の侵入確率の将来変化を分析するなど、モデルの現場実務への適用性を示した。更に、樹木管理への活用方策として、樹木拡大による流下能力の将来影響について、その評価方法等を示した。※

表-1 目的変数と説明変数

表-1 目的変数と説明変数※

図-1 実績植生図と予測結果の比較

図-1 実績植生図と予測結果の比較※

※出典:小田洋平,宮脇成生,荒木隆,葛西直樹,戸田祐嗣.「河道内の樹林化予測モデルの開発と予防保全の考え方にもとづく樹木管理への活用方策の検討 ~庄内川を事例として~」.『河川技術論文集 第29巻』.公益社団法人 土木学会.2023.