環境DNAとは、水や土、空気中に含まれる生物由来のDNAの断片のことです。水などに含まれる環境DNAを調べることで、生物の分布情報を把握する調査方法を、環境DNA調査といいます。
この技術は、令和8年度から国土交通省の「河川水辺の国勢調査」*1に導入されており、今後さらなる活用が期待されています。
当社では、環境DNAに関する対応の増加と技術の進展を見据え、環境科学技術センター(埼玉県さいたま市大宮区)における分析設備をリニューアルしましたので、お知らせいたします。
環境DNA分析は検出感度が高いため、コンタミネーション対策(外部からの異物混入を防止する対策)*2を確実に行うことが、精度管理において最も重要です。
当社ではこれまでも、コンタミネーション対策の観点から、前処理室(ろ過)と分析室(DNA増幅・配列解読)を分離して運用してきました。
今回のリニューアルでは、作業効率の向上を目的として、各作業室の拡張を行いました。さらに、分析室については分析設備を最新機器へ更新し、分析にかかる期間を短縮することが可能となりました。
当社は今後も、環境DNAに関する10年にわたる研究で培った知見と、実務で磨いてきた技術を活かし、高品質な分析サービスの提供に努めてまいります。
*1 国土交通省が行っている、河川を環境という観点からとらえた定期的、継続的、統一的な河川に関する基礎情報の収集整備を目的とした調査
*2 製造や研究過程において、本来意図していない物質、微生物、アレルゲンなどが混入してしまう「汚染」を指す

次世代シーケンサー(左:従来機材、右:新規機材)の新規機材は、処理時間の短縮、分析機器内のコンタミネーションの低減、定期的な機器洗浄が不要となりました。そして、性能だけでなく、大きさやデザインにも進化が見られます。
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